家族だからこそ撮れた老老介護の記録 映画「ぼけますから、よろしくお願いします。~おかえりお母さん~」

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トークショーに登壇した信友監督(右)と片渕監督
トークショーに登壇した信友監督(右)と片渕監督

被写体は60年間連れ添ってきた90代の夫婦。母は脳梗塞で入院し、看病するのは父。撮影者は娘で映像作家の信友直子監督(61)だ。公開中のドキュメンタリー映画「ぼけますから、よろしくお願いします。~おかえりお母さん~」は、親の看取りを通して、夫婦の愛情とは何か、人生を閉じるとはどういうことかを描く。

2018年公開の「ぼけますから、よろしくお願いします。」の続編。老老介護の現実が親の介護問題に直面する世代にも、それ以外の世代にも伝わってくる。

先日行われた公開記念トークショーには、アニメ映画「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」を手掛けた片渕須直監督(61)が駆けつけた。信友監督は「この世界の~」が描く、日常のささやかで温かな暮らしを意識したという。

「ディレクターの業として撮っておかないといけない。目で見るだけでは幻。映像に定着させて初めて映像作家としては作品になる」との職業意識で、きれいごとで済ませられない介護の問題を収める。撮影しながら、娘として両親と会話したかと思うと、次の瞬間にはカメラをロングショットに。映像作家として、観察者になりきる。その絶妙な切り替え。

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