おもてなしは不変 2代目「伊予灘ものがたり」デビュー

産経ニュース
海を見下ろすJR下灘駅に停車した「伊予灘ものがたり」
海を見下ろすJR下灘駅に停車した「伊予灘ものがたり」

新たな車両によるJR四国の観光列車「伊予灘ものがたり」が2日、運行を開始した。桜の季節とあって沿線の花と瀬戸内海を眺めながら、ちょっとぜいたくな小旅行を楽しめる。出足は好調で、4月の予約は9割に近づいているという。

伊予灘ものがたりは3両編成でJR予讃線を走る。同線は伊予市駅から伊予大洲駅までの間、山側と海側の2手に分かれており、通常の特急は走らない海側の「愛ある伊予灘線」を走るのが特徴。各車両に名前がつき、1号車が伊予灘を染める夕焼け空をイメージした「茜(あかね)の章」、2号車は太陽や愛媛のかんきつをイメージした「黄金(こがね)の章」、定員8人までの貸し切り車両の3号車は「陽華(はるか)の章」となっている。

新たに設けられた貸し切りの個室「フィオーレ・スイート」
新たに設けられた貸し切りの個室「フィオーレ・スイート」

平成26年7月にデビューした初代の老朽化に伴い2代目となった伊予灘ものがたりの運行開始初日、2日は記念の乗車ツアーが行われた。これに先立つ3月には沿線住民や関係者を対象とした特別ツアーや試乗会も数回行われ、このうち3月29日は午後4時14分に八幡浜駅を出発し、同6時17分に松山駅に到着する「道後編」で試乗会が開かれた。大洲城(大洲市)などのビューポイントでは車内アナウンスがあり、列車は速度を落として走った。

桜の季節とあって、試乗会の参加者たちは花と海の織り成す景色を堪能。また、沿線の人たちが列車に向かって手を振る歓迎の「お手振り」に両手を振ってこたえるなど、それぞれに観光列車のちょっとぜいたくな旅を楽しんでいるようすだった。

参加者の女性(63)は「どこも桜が満開で。この時期にしか見られない風景を楽しめました。海の夕映えもきれい。食事をしたり手を振ったり、写真を撮ったりしていると時間がたつのを忘れるようでした」と感動していた。

3月29日は桜の美しいJR喜多灘駅にも臨時停車した

運行日は基本は金・土・日曜日と祝日で完全予約制となっている。運行は1日4便。道後編のほか3便は、「大洲編」が午前8時26分松山駅発-同10時28分伊予大洲駅着▽「双海編」は同10時57分伊予大洲駅発-午後1時1分松山駅着▽「八幡浜編」は同1時31分松山駅発-同3時50分八幡浜駅着。いずれの便も瀬戸内海の景色の美しい下灘駅に途中停車する。

料金は運賃と特急料金、グリーン料金を合わせて松山-伊予大洲の便が3670円、松山-八幡浜の便では4000円。車内で提供される食事は別料金で、各編で異なる。大洲編の「旬彩モーニング」は3000円、双海編は「和杉膳(わさんぜん)」で5500円、八幡浜編はフレンチの「伊予灘ミニコース」で5500円、道後編は「伊予灘の菓織箱(かおりばこ)」(アフタヌーンティーセット)で3500円となっている。

JR四国によると、予約は1カ月前から受け付けている。4月の予約はすでに9割に近く、貸し切りの陽華の章も約8割の予約があり、評判は上々のようだ。

同社広報室の武田輝大副長は「初代の伊予灘ものがたりから培ってきたおもてなしの心を運ぶ列車としての特徴を、2代目も担っていってほしい」と話していた。(村上栄一)

■1両まるごと貸し切り「伊予灘ものがたり」来春刷新

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