首相、因縁の二階氏と会食 参院選へ「一丸」演出

産経ニュース
首相公邸を出る岸田文雄首相(左)=2021年12月13日、東京都千代田区。自民党の二階俊博幹事長(右・当時)=2021年9月16日午後、国会内
首相公邸を出る岸田文雄首相(左)=2021年12月13日、東京都千代田区。自民党の二階俊博幹事長(右・当時)=2021年9月16日午後、国会内

岸田文雄首相(自民党総裁)は1日夜、東京・丸の内の日本料理店で二階俊博元幹事長と会食した。首相が昨年の総裁選で事実上の「二階外し」を訴えて勝利して以降、両氏が酒席をともにするのは初めて。二階氏は党内の非主流派だが、党を支える業界団体に太いパイプを持つ実力者でもある。首相は恩讐を乗り越えて協力を求め、参院選に一丸で取り組む態勢作りを進めたい考えだ。

首相周辺によると、今回の会食は首相側が呼びかけた。岸田派(宏池会)の根本匠元厚生労働相と二階派(志帥会)の林幹雄元経済産業相らも同席した。

ここ数年、首相と二階氏は「政敵」として対立する構図が目立っていた。安倍晋三元首相の退任に伴う令和2年の総裁選では、二階氏が菅義偉前首相の擁立を主導した。敗れた首相は翌3年の総裁選で、5年間幹事長の座にとどまる二階氏を念頭に党幹部役員の任期制を導入するよう主張。首相は雪辱を果たし、二階氏は非主流派に転落した。

今回、そんな両氏が向き合ったのは、夏の参院選で党全体を俯瞰した共闘態勢を整えるためだ。

二階氏は3月27日放送のBS番組で、岸田政権を評価したうえで「みんながバックアップするという気概を持ってこの内閣を支持することが大事だ」と述べ、政権運営に協力する考えを強調した。

とはいえ、二階氏は水面下で首相と距離を置く非主流派との会合を重ねている。3月15日には都内の日本料理店で、総裁選で首相と敵対した菅氏や森山裕総務会長代行と会食した。菅氏は、有志議員を集めた大がかりな勉強会を開く時期を探っており、多数の二階派議員も参加するとみられている。

二階派のベテラン議員は「今は政局を起こすようなタイミングではない」としたうえで、今回の会食について「参院選後を見据えた腹の探り合いだろう」と語る。首相側にも、会食には非主流派の動きを牽制する思惑も込めたとみられる。

また、二階氏は党の国土強靱化推進本部長を務め、さまざまな業界団体に太いパイプを持つ。首相は二階氏への配慮をみせることで、参院選を勝つための基盤作り進める狙いもあるようだ。

首相は1日昼には、麻生太郎副総裁と茂木敏充幹事長、松野博一官房長官という政府・自民の「2プラス2」(官邸関係者)と呼ばれるメンバーと会食した。前日の3月31日にも総裁選で首相を支援した甘利明前幹事長らと食事をともにし、足場固めに余念がない。(永原慎吾、広池慶一)

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