埼玉県は1日、新入職員363人を集めた入庁式をさいたま市内で開いた。知事や県幹部と対面する全庁的な式典は3年ぶり。昨年と一昨年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で開催を見送り、大野元裕知事によるビデオメッセージでの激励にとどめていた。
大野知事は1日の式典で、新入職員に辞令を交付し「今年は直接向き合って歓迎の言葉を伝えられてうれしい」とあいさつした。感染拡大や少子高齢化などの課題に触れ「時代の大きな転換点に立っていると認識し、新たな社会の構築に向けたチャレンジにまっすぐ向き合ってほしい」と鼓舞した。
川口県税事務所の黒瀬友紀さん(22)は、新入職員を代表して「県民が安心して暮らすことができ、誇りと愛着を持ってもらえる埼玉県を実現する」と誓いの言葉を述べた。(中村智隆)