海上自衛隊が運航する南極観測船「しらせ」が、母港の横須賀港(神奈川県横須賀市)に戻り、海自横須賀基地で29日、帰国行事が開かれた。
国立極地研究所によると、しらせは今月28日、南極観測隊員と同行者の計66人を乗せて帰港した。第62次越冬隊の阿保敏広隊長は研究所を通じ「無事帰国できひと安心。全員が頑張り屋で、笑いがあふれる隊だった」とのコメントを出した。
29日の行事では、しらせの酒井憲艦長が帰国を報告。取材に「新型コロナウイルス禍で行動に制約があり負担が大きかったが、乗員が頑張ってくれたことに感謝する」と話した。
同研究所によると、観測隊員らは2月8日、しらせで日本に向け出発。オーストラリアに寄って燃料を補給したが、新型コロナの感染防止のため下船せず、海路での帰国となった。