候補一本化効果に限界 比例重視で野党乱立も

産経ニュース
会見する国民民主党の玉木雄一郎代表=29日午前、国会内(矢島康弘撮影)
会見する国民民主党の玉木雄一郎代表=29日午前、国会内(矢島康弘撮影)

夏の参院選の改選1人区をめぐる野党の戦略に変化が生じている。1人区では与党候補との「1対1」の構図をつくることが定石だが、一部選挙区では複数の野党候補が出馬を表明し、乱戦模様となっている。野党候補の乱立は非自民票の分散につながり自民候補を利することになる。ただ、野党は候補者一本化の効果に限界を感じており、比例票の獲得を重視して独自候補の擁立も辞さない構えだ。

国民民主党の玉木雄一郎代表は29日の記者会見で、自身のお膝元である香川選挙区(改選数1)で野党候補が乱立している現状を問われ「野党の選択肢を国民に示したい」と強調した。

同選挙区で改選を迎える現職は、6年前の参院選で圧勝した自民の磯崎仁彦官房副長官。野党からは立憲民主党と国民民主が28日、競うようにそれぞれ独自候補の擁立を発表。立民の香川県連代表を務める小川淳也政調会長は28日の記者会見で、令和4年度予算に賛成した国民民主を「与党の補完勢力」と批判し、対決姿勢を鮮明にした。

同選挙区には日本維新の会や共産党も候補者を擁立する予定で、非自民票が分散するのは必至だ。

1人区に関しては、立民の泉健太代表が維新を除く野党と候補者を一本化すべく、調整に乗り出したところだ。立民の対応はちぐはぐ感が否めず、玉木氏は「野党の一本化に自ら水を差している」と不快感を示す。

もっとも、国民民主側は泉氏が呼びかける候補者一本化にそもそも後ろ向きだ。国民民主幹部は「一本化で勝てるなら調整の意味はあるが、調整したところで維新候補は残り、野党一本化の体をなしていない」と効果を疑問視する。

こうした懸念は立民サイドにもくすぶっている。野党各党にとっては、選挙区での議席獲得と同様、比例代表での票の上積みも欠かせない。野党候補乱立は非合理にみえるが、自民候補が圧倒的に優勢な1人区では、比例票を獲得する上で独自候補の擁立は合理的な選択というわけだ。立民関係者は「香川は強固な保守地盤だ。野党の争いは『2軍戦』かもしれないが、良い試合をすれば見に来てくれる人がいるかもしれない」と語る。

こうした計算が成り立てば、他の1人区でも野党候補が乱立する事態になりかねないが、国民民主幹部は「別にそういう選挙区が増えてもいいじゃない」と意に介さない様子だ。(大橋拓史)

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