【ドバイ=尾崎豪一】大阪府の吉村洋文知事は29日午前(日本時間同)、民間機でアラブ首長国連邦(UAE)のドバイ国際空港に到着した。開催中のドバイ万博の会場を訪れてパビリオンなどを視察するほか、各国関係者らと会談し、2025年大阪・関西万博への参加招請活動を行う。
会場には日本政府のパビリオン「日本館」が設置され、最新の映像・空間技術で日本文化を紹介。大阪・関西万博の紹介ゾーンも備える。31日の閉幕まで、吉村氏は日本館をはじめ、主要国のパビリオンを訪れる予定。
パビリオン視察の狙いについて、吉村氏は日本出国前の28日、記者団に「それぞれのパビリオンでどういった展示をしているか、万博の全体像も含めてしっかり運営をみて、大阪・関西万博の参考にしたい」と話した。
新型コロナウイルスの影響もあり、大阪・関西万博の参加表明国が87カ国(11日時点)と目標の約6割に伸び悩む中、今回の訪問でどれだけ参加国を増やすことができるかもポイントだ。吉村氏は28日、「参加しようか迷っている国を中心に(招請)活動をし、最後の一押しをしたい」と語った。