CAは物忘れが激しい? 空の上で働く客室乗務員たちの「職業病」

SankeiBiz

CAはどこでも・いつでも寝る

キャビンアテンダントの仕事をしていると、色んな時間に起きたり寝たりします。機内ではお客様にお食事を提供した後、2つのグループに分かれて片方のグループは休憩に入り睡眠をとります。ステイ先でも深夜便の前は何時間か眠らないと体力的にも大変なのでほとんどのクルーは仮眠をとります。

▼機内で私服も

ところが毎回、「ドラえもん」ののび太君みたいにすぐ眠れるわけではありません。そのため、クルーによっては普段自分が使っている枕を機内やステイ先に持ってきたりします。機内でも制服から私服に着替えたり、機内は寒いので湯たんぽを抱っこしたりと、なるべく眠りやすい環境を作っているのです。不規則な時間に働く私たちクルーにとっては質の良い睡眠はとても大切なのです。

機内、各国のホテル、色々な場所で寝るので、私はある朝、目を覚ました時に「ここどこの国??」と一瞬分からなくなった事があります! まさにCAあるあるですね!

CAは物忘れが激しい

上空は酸素が薄いせいか? 物忘れが激しいです。

例えば、お客様に「ペンを貸して下さい」と言われ席番号を確認してペンを取りに行きます。その途中で別のお客様に飲み物をオーダーされて…と何件かお願いが重なるとそれぞれのお客様にお渡しする時に、どこのお座席だったかしら? と忘れてしまうのです。

▼寝る前に「あ!」

フライトを終えホテルに到着。寝る前になって「あ! あのお客様に△△を聞かれていたのに忘れてしまった」と思い出す、という話はよくあります。

もし皆さまが機内でCAにお願いごとをしたのに全然反応がない場合は、「酸素が薄いからだな」と思って催促して頂けるとありがたいです。もちろん私たちもメモすることを心掛けていますが、上空はやはり通常とは違うことが起こりやすいのです。

CAあるあるいかがでしたか? 以前のように世界中の方が行きたい場所へ行ける日が早く来ますように…。

松岡やい(まつおか・やい)


オセアニア系航空会社約8年勤務。40歳までダンサーとして東京やニュージーランドで活動。現在は9歳の娘を育てながら国際線CAとして飛んでいる。健康美を実現・維持するためのエクササイズ指導が得意。インスタグラムhttp://www.instagram.com/yaimatsuoka

【CAのここだけの話】はAirSol(エアソル)に登録している外資系客室乗務員(CA)が持ち回りで担当します。現役CAだからこそ知る、本当は教えたくない「ここだけ」の話を毎回お届けしますので、お楽しみに。アーカイブはこちら

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