栃木県那須町で平成29年3月、登山講習中の県立大田原高(大田原市)の山岳部員7人と教員1人が雪崩で死亡した事故が27日に発生5年となるのを前に、同校で26日、遺族が参加して追悼式が行われた。校内に「那須雪崩事故を忘れない」の文字が刻まれた慰霊碑も建立され、公開された。
遺族と県教育委員会、高体連による追悼式はこれまで現場近くで開かれてきたが、慰霊碑の設置に併せて初めて同校で実施することになった。
息子の宏祐さん=当時(16)=を亡くした佐藤政充さんは「慰霊碑には二度と悲惨な事故を起こさないことへの誓いなど多くの思いが詰まっている。慰霊碑から全国に発信することで事故を風化させることなく、安全安心な学校づくりが進んでいくと信じている」と語った。