システムエンジニアを目指したい人必見! 仕事内容や必要なスキル、転職を目指す方法を解説

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はじめに

「システムエンジニアへの転職に興味があるけど、どんな仕事?」「向いている人や必要なスキルは?」など、転職を目指す上でシステムエンジニアについて知りたいことは人によってさまざまでしょう。そこで今回は、システムエンジニアの具体的な仕事内容や必要なスキル、将来性から転職を目指す方法まで詳しく解説します。

システムエンジニアとは?

※画像はイメージです(GettyImages)
※画像はイメージです(GettyImages)

システムエンジニアは、システムを求めるクライアント(顧客)に対して何を求めているのかを聞き、その要求を満たすために最適なシステムの設計や開発を行う仕事です。システムエンジニアは、担当するシステムの全体像を管理する必要があるため、開発に携わるチームのリーダーとしての活躍が期待される存在でもあります。

プログラマーとの違いについて

システムエンジニアがシステムの「設計図」を作るのに対して、プログラマーはシステムエンジニアが作った設計図を元に実際にシステムの開発(プログラミング)やテスト、システム稼働後の運用や保守を行います。

開発~保守までの工程は、システム開発において「下流工程」と呼ばれており、対してシステムエンジニアが担う顧客のヒアリングや設計図を作る工程は「上流工程」と呼ばれます。システムエンジニアも、ときにプログラミングや下流工程に関わる場合もありますが、原則としてシステムエンジニアは上流工程、プログラマーは下流工程を担っていると捉えておくとよいでしょう。

システムエンジニアの仕事内容

先ほども紹介した通り、システムエンジニアはシステム開発の「上流工程」を担うのが主な仕事です。具体的な仕事内容は、おおまかに以下の4つの工程に分けられます。

【クライアントからの要求を分析する】

クライアントに直接ヒアリングを行い、どんなシステムが欲しいのか、システムの稼働によって何ができるようにしたいのかなどを分析します。また、クライアントからだけではなく、実際の現場を見て自ら課題を見つけ提案することも。

【要件を定義する】

聞き出したクライアントの要求や課題を元に、開発するシステムの概要や全体像を明確にしていきます。具体的に何を作るか考えると同時に、システムの開発に必要な時間や費用など、現実的なプランも決定します。

【基本設計を行う】

クライアントの希望を実現するためのシステムの大枠となるのが、この「基本設計」です。分析した希望や定義を元に、システムにどのような機能を持たせるべきか、そして表示設定や操作方法などを決めていきます。

【詳細設計を行う】

基本設計が終わったら、次はこの「詳細設計」の工程です。どんな機能や操作も、どの技術を用いるべきかが決まっていなければ正しく稼働できません。どの技術を用い、どのような仕組みで実現させるか、その細かな設計を行うのがこの工程です。

この他にも、プログラマーが担う開発やテスト、保守業務においてもシステムエンジニアが関わる場合があります。そのため、担当する仕事内容は多岐にわたるのです。

システムエンジニアのやりがい

システムエンジニアは大変な仕事というイメージが根強いですが、同時にやりがいも多い仕事と言えます。

たとえば、仕事を通して自身のIT技術やコミュニケーション能力を磨けるため、成長を実感しやすい点が挙げられます。そして、システムエンジニアの仕事は顧客の要望を形のあるシステムとして実現すること。そのため、形のない要望=無から、システム=有を作り出すことをやりがいと感じるシステムエンジニアも多いでしょう。

また、現実的な面では、システムエンジニアの給与は、日本人の平均的な年収と比べても高い傾向にあります。そのため、給与面がやりがいと感じる人もいるでしょう。そして何より、ITの分野が好きな人にとっては、システムエンジニアは常に最前線でIT知識を駆使して活躍したり、最新のIT知識に触れられる仕事です。よって、純粋に「仕事が楽しい」と感じて働いているシステムエンジニアも少なくありません。

システムエンジニアに求められるスキル・資格

システムエンジニアに必要なスキルは、「コミュニケーション能力」「ITの技術」、そして「マネジメントスキル」であると言えるでしょう。これらのスキルは、どれも業務の上で欠かせないもののためです。

たとえば、クライアントへのヒアリングや交渉には円滑な会話力は必須ですし、システム開発にあたってITの技術は不可欠です。そして、システムエンジニアは開発部分を担うプログラマーのリーダー的な立ち位置になることが多いもの。そのため、システムの開発や保守、運用において彼らのスケジュール管理や適切な業務量の分配、連携は非常に重要になります。

必要な資格については、必ずしも取得していなければシステムエンジニアになれないというわけではありません。しかし、「基本情報技術者試験」や「応用情報技術者試験」、「システムアーキテクト試験」などのITエンジニア向けの資格を取得しておくと、業務でも役立ちやすいでしょう。

システムエンジニアに向いている人

システムエンジニアに向いているのは、まずは何よりも「IT分野に興味がある人」と言えるでしょう。この仕事は常に新しいIT技術や知識の習得を続ける必要があり、興味がなければ継続は難しいと考えられるためです。

そして、IT業界の技術の移り変わりはとても早く、少し前まで最新だった技術も、気付けば古い手法になっていたという状況は珍しくありません。そのため、技術のトレンドに敏感で情報を追い続けられる人、そして新しい知識や技術をすぐさま自分の物として活用できる柔軟性が不可欠です。

最後に、システムの開発は感情を挟まない論理的な思考ができることが必須です。よって、冷静かつ論理的な考え方ができるかどうかが、向き不向きを大きく分けると言えます。

システムエンジニアの将来性

※画像はイメージです(GettyImages)

「システムエンジニアって安定した仕事なの?」「将来なくなってしまうような仕事は不安」という方にお伝えしたいのは、システムエンジニアの将来は決して暗いものではなく、むしろ明るいということです。

需要の高まりが続いているIT関連の業界は、常に人手不足が叫ばれており、今後の技術の発展によってはさらなる人材の枯渇も懸念されています。そのため、高いITの知識や技術を持つシステムエンジニアは、就職先に困るといった不安定な状況には陥りにくいと考えられます。

また、企業にシステムエンジニアとして在籍し続けることや同業種への転職だけでなく、培ったIT知識や技術によって上位職であるプロジェクトマネージャーへの昇進、もしくはITコンサルタントとして独立する道もあるため、将来性はとても高い職種であると言えるでしょう。

システムエンジニアへの転職を目指す方法

システムエンジニアへの転職を目指す場合、もしすでに前職で経験を積んでいる、もしくは近い職種の経験があるならば、持っているスキルや知識を強みとしてアピールするとよいでしょう。IT業界に限らず、即戦力として活躍できる人材は評価されやすくなります。

未経験の場合であっても、職歴や年齢、スキルによって成功率は変動しますが、転職は決して不可能ではありません。IT業界は人手不足が常態化しがちな業界のため、たとえ未経験であっても、システムエンジニアとして採用を行っている企業が少なくないためです。

ただ、未経験とはいえITのスキルや知識を求められることに変わりはありません。そのため、転職活動中から独学やスクールに通うなどしてITスキルの習得や知識を深めておきましょう。選考においても、IT知識を資格取得のために学んでいることは大きなアピールポイントになり得ます。

まとめ

今回は、システムエンジニアの仕事内容や転職方法について解説しました。もし前職でプログラマーなどのIT職の経験があれば、今回紹介した内容も身近に感じやすく、より転職へのイメージが掴めたのではないでしょうか。

そして、今回は未経験での転職についても触れました。未経験からの転職も決して不可能ではありませんが、IT知識を習得するための努力は不可欠です。そのため、もし目指すのであればしっかりと取り組みましょう。


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