三重県四日市市の東名阪自動車道で、落ちていたスペアタイヤに乗り上げた車から降りた男性2人を、大型トラックではねて死亡させたとして、自動車運転処罰法違反(過失致死)の罪に問われた前川敏久被告(49)は23日、津地裁(檀上信介裁判官)で開かれた初公判で起訴内容を認めた。検察側は禁錮1年6月を求刑し、即日結審した。判決は4月6日。
検察側は冒頭陳述で「速度規制に気付かず走行し、前方不注意により事故が発生した」と指摘。弁護側は「反省している」として寛大な処分を求めた。
起訴状などによると、令和2年3月20日午前4時すぎ、京都市の宮司、竹山晃大さん=当時(28)=と滋賀県守山市の会社員、野玉琢真さん=同(29)=がワゴン車で東名阪道を走行中、落ちていたタイヤに乗り上げ停車。車外に出た2人を、前川被告が大型トラックではねて死亡させたとしている。