米大リーグ、エンゼルスの大谷翔平が21日、アリゾナ州テンピでのロイヤルズとのオープン戦に先発で初登板し、2回⅓を投げて3安打1失点、5奪三振、1死球。最速99マイル(約159キロ)をマークし、7つのアウトのうち、5つが三振と圧巻の投球。大谷は「感覚良く投げられた。いい1試合目だった」と納得の表情を浮かべた。打席には入らず、二刀流は見られなかった。
一回は先頭打者を直球でねじ伏せ、奪三振スタートを切ると3番打者もバットが空を切り2つの空振り三振。二回にはスライダーを勝負球に使い、2つの見逃し三振を奪った。三回も先頭打者を三振に打ち取ったが、1死から右中間を破る三塁打を打たれると続く打者に中前にタイムリー安打され、球数が予定の50球に達したため降板した。
「クイック(投法)も比較的落ち着いて投げられたし、メカニックも慌てることなくしっかり確認できた」と、技術面でも上々の投球だったことをうかがわせた。
昨季は9勝、46本塁打と投打の「二刀流」で活躍し、満票でア・リーグの最優秀選手に輝いた。メジャー5年目の今季はポストシーズン進出が望まれるが、まずは初の開幕投手への期待が大きくなっている。打撃では19日の試合でタイムリー安打を放っている。
チームは5-8で敗れた。