アフガニスタンの在米大使館は18日までに、米国での外交と領事活動を停止すると発表した。16日付で首都ワシントンの大使館に加え、ニューヨークとロサンゼルスの総領事館が閉鎖。銀行口座の凍結による資金難が原因といい、今後は米国務省が公館施設を管理する。
米国は、アフガンで昨年8月に実権を掌握したイスラム原理主義勢力タリバンに制裁を科している。在米大使館は公館の運営が困難になり、米国務省から管理責任の移転を提案され、受け入れた。
同大使館は「米国に住むアフガン人への領事サービスのため、早急に解決策が見いだされることを期待する」とした。
アデラ・ラズ駐米大使は今年2月に辞任。1月にもカエム駐中国大使が辞任を表明し、同氏が公開した資料には、資金難から給料の支払いが止まり多くの外交官が離職したと記されていた。(共同)