宮城県で最大震度6強を観測した地震を受け、県は18日、県庁で災害対策本部会議を開き、水産業の県内被害額が護岸損傷など約5億4400万円にのぼることなどが報告された。東北新幹線は運転再開の見通しがなく、村井嘉浩知事は記者団に飛行機や高速バスなどの増便を国に働きかける考えを示した。
商工観光業の被害額は約1億800万円、農業関連は水路や農業用ハウスの破損など約9200万円にのぼる。今後被害額は増える恐れがある。
一方、各地で相次いだ断水をめぐっては、19日午後にも県内の全自治体に上水道が通水する見込みだという。停電も17日午後7時頃にすべて復旧された。
東北新幹線が那須塩原─盛岡間で運転を見合わせていることから、全日空(ANA)が19~24日に4往復8便、日本航空(JAL)も19~22日で2往復4便~4往復8便で臨時便を運航する対応も報告された。
19日にかけて県内は大雨や強風が予報されており、村井氏は記者団に「山間部など地盤が緩んでいるので注意をしてほしい」と呼びかけた。