社長が抱える「恐怖」  社員が退職するときの本音

▼転職は恋愛に似ていると考える

転職という行為は、私は少し恋愛に似ているなと思う部分があります。

恋愛も「結婚」する場合を除けば、いつかは離別がやってきます。職場も同様で、求職者側は今後のキャリア思考をベースに事業や企業の魅力などに共感し、起業側は会社の成長に必要なスキルやマインドセットを持った人を探し、双方の意向がマッチすれば入社に至るわけです。

しかし、企業側のフェイズが変わることで、または従業員側のキャリア思考やライフステージが変わることで次ステージに進みたいと考え出すこともあるわけです。そうなった場合は、その職場を退職し、また次の職場を探し出します。

▼新陳代謝の一環と考える

時には、他の会社からお誘い(スカウト)されることもあるでしょう。または、新しいことにチャレンジしたいと思って転職してみたが、外に出てみて改めて前職の職場や業務内容が合っていたと再認識し、出戻るというパターンもあります。

こういったことは自然発生する感情であり、仕方ないと思っています。捉え方を変えて言い換えると「健全な感情」とも言えると思います。

なので、基本的にポジティブな理由での退職に関して私は、「気持ちよく送り出そう!」と思っています。「寂しい」「残念」という気持ちがないわけではないですが、今まで頑張ってくれたことに感謝し、退職者が出たポジションに新たにチャレンジしてくれる新たな出会いにつながると捉えるようにしています。企業にとって「新陳代謝」は非常に重要です。

最終的には母親目線…巣立つ子供たちに幸あれ!

先ほどもお話ししたように、「頑張って会社に貢献してくれていた従業員の退職」と向き合うことは経営者として避けて通れません。私も人間ですから感情はあります。しかし、そこで一喜一憂していても仕方ないと切り替えるようにしています。

▼わが社での経験や出会いが糧になってくれたら…

退職の意思を自分なりに受け止めたら次はこのように考えるのです。

「うちの会社で働けてよかったと思ってもらえたらいいな」

「社長の私じゃなくてもいい。うちの会社の誰かと出会ったことがいい刺激になっていたらいいな」

「今すぐにそう感じなくてもいい。これから先の長いビジネスパーソンとしての人生の中で、弊社で働いてくれた時間や経験が、少しでも彼・彼女の血や肉になっていると感じてくれるタイミングがあるといいな」

受付嬢時代から大切にしていることでもありますが、うれしいのは、「橋本さんと一緒に働けてよかった」と思ってもらえることです。

従業員のみんなには普段からそう感じてもらえるように接し、職場環境を構築してきました。そして前向きで他人を思いやるスタンスが周りにも伝染したらいいなと思っています。そうなることで、ビジネスパーソンにとってポジティブな経験がどんどん広がって、いい循環を生んでいくと思います。

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