昭和、平成、令和を通じ、京都、岡山、大阪を舞台に、ラジオ英語講座とともに歩んだ親子3世代を追い、恋に仕事に不器用ながらも自分らしく生きる姿をリレー形式で描くNHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」(NHK総合など)。その第96話が17日、放送される。
1925年に岡山市内で生まれた雉真安子(初代ヒロイン、上白石萌音)の一人娘、るい(2代目ヒロイン、深津絵里)は、ジャズトランペッターの大月錠一郎(オダギリジョー)と結婚し、現在は京都で回転焼き屋「大月」を営んで生計を立てている。上白石、深津からバトンを受け継ぐ形で、川栄李奈が、錠一郎とるいの娘で3代目ヒロインのひなた役を演じている。時代劇が大好きなひなたは高校卒業後、「条映太秦映画村」に就職し、忙しい日々を送っている。
ドラマは現在、第20週「1993-1994」が放送中で、クリスマスイブの日、るいの前に、子供のころ突然姿を消した伯父の橘算太(濱田岳)が現れた。そこへひなたも帰宅。10年ぶりの再会の余韻に浸るのもつかの間、算太が自分の大伯父だと知り、ひなたは驚いた。
興味津々で自分の家族やルーツについて質問を重ねるひなたと弟の桃太郎(青木柚)。算太は桃太郎が野球をやっていることを知ると、「(るいの父方の叔父で野球が得意だった)勇ちゃんに似たんかのう…」とつぶやいた。また、方言が気になった桃太郎から「どこの言葉?」と聞かれた算太は「岡山じゃ」とポツリ。子供たち2人は両親が大阪出身だと思い込んでいた。「親戚はいない」と聞いていたひなたは、祖母や大叔父の存在を知り混乱。るいは「あんまり覚えてへんの。岡山にいたころのことは…」と言葉を濁した。算太はるいが小学校に上がる前に岡山を離れており、顔を合わせるのはそれ以来のことだった。
翌朝、るいはあの日、なぜ算太が姿を消したのか、安子はなぜ算太を追いかけたのかを尋ねたが、算太は「覚えとらん」と話をはぐらかした。その後、算太が商店街で突然倒れた。算太は入院中のところを逃げてきていて、いつおかしくなっても不思議ではない状態だった。