岐阜県は14日、愛知県春日井市のリニア中央新幹線のトンネル工事現場から岐阜県多治見市の処分場に搬入された残土について、環境基準を超えるヒ素とフッ素が検出されたと発表した。県は残土を搬出した共同企業体(JV)と、工事発注元のJR東海に再発防止策を講じるよう要請した。
県が2月18日に搬入された残土の一部を検査したところ、ヒ素が基準の2・1倍、フッ素が1・5倍検出された。JVは毎日検査しており、この日も基準を超過していないとしていた。
ヒ素やフッ素は、自然の岩石や地下水などから検出されることがあるという。
県の担当者は、検査結果にばらつきが出ることはあるとした上で「地質に応じて検査を増やすなどの対策を講じてもらいたい」と述べた。処分場の事業者に対して県は、この日に運び込まれた残土の撤去と他の残土の検査を指示した。