「ウクライナに生物兵器」ロシア主張に非難相次ぐ 国連安保理

産経ニュース
11日、ウクライナ南東部マリウポリで、ロシア軍の戦車から砲撃を受けた住宅(AP=共同)
11日、ウクライナ南東部マリウポリで、ロシア軍の戦車から砲撃を受けた住宅(AP=共同)

【ニューヨーク=平田雄介、ワシントン=大内清】国連安全保障理事会は11日、「米国がウクライナと生物兵器を開発している」と主張するロシアの要請を受けて緊急会合を開催し、米欧が「ウソだ」「陰謀論だ」などと反論した。米政権は「ロシアが生物・化学兵器を使う口実を作るために噓の主張を広めている」と警戒しており、バイデン氏は同日、実際に使用されれば「深刻な代償を払うことになる」と警告した。

安保理では、ロシアのネベンジャ国連大使が「ウクライナが米国防総省の支援を受けて生物兵器研究所を運営している」と訴え、中国代表が「完全な調査を求める」と述べた。情勢報告に立った国連の中満泉軍縮担当上級代表(事務次長)は「国連として確認していない」と説明し、生物兵器の存在を事実上否定した。

米国のトーマスグリーンフィールド国連大使は「ウクライナに生物兵器の開発計画は存在しない」とロシアの主張を否定した。英国代表は「根拠のない無責任な陰謀論だ」と述べ、アルバニア代表も「ばかばかしい主張だ」と加勢した。

また、トーマスグリーンフィールド氏は「ロシアは自らが行った違法行為を他国がやったと偽って非難した実績がある」と述べ、今後「ロシアが暗殺や軍事作戦に生物兵器を使う可能性がある」と警告した。

フランス代表は、ロシアが2018年に起きた露情報機関元将校らへの襲撃事件や、20年の露反体制派指導者ナワリヌイ氏の暗殺未遂で化学兵器の一種ノビチョク系の神経剤を使用したとされることに言及した。

これらの疑惑をロシアは否定しており、ネベンジャ氏は「西側諸国がロシアの訴えにプロパガンダ(政治宣伝)だと応じるのは予想していた」と主張した。

バイデン政権は、国際世論がプーチン露政権の得意とするディスインフォメーション(偽情報)工作に踊らされないよう、ウクライナへの侵攻が始まる前から積極的にロシアの動きを公開する〝広報外交〟を展開してきた。今後も警告を続け、ロシアが実際に化学兵器を使用した場合の国際的な制裁網の構築など対応策の準備を急ぐとみられる。

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