花粉症に関する共同研究をめぐり、便宜を図った見返りに現金20万円を受け取ったとして、収賄罪に問われた大阪府岸和田市立岸和田市民病院の元呼吸器センター長で医師の加藤元一被告(64)ら2人を無罪とした1審大阪地裁判決について、大阪地検は「判決に事実誤認がある」として控訴した。控訴は8日付。
もう1人は、贈賄罪に問われた一般社団法人「医療健康資源開発研究所」の代表理事、小嶋純被告(65)。2月22日の地裁判決は、20万円は医学専門家としての助言に対して支払われ、便宜を図った対価とは認められないとして、賄賂性を否定した。