【パリ=三井美奈】フランスで4月に行われる大統領選で、極右政党「国民連合」のマリーヌ・ルペン党首(53)の姪、マリオン・マレシャル元下院議員(32)が6日、ルペン党首の対立候補、極右評論家のエリック・ゼムール氏(63)に支持を表明した。
マレシャル氏はこの日、ゼムール氏が南仏トゥーロンで開いた選挙集会に出席。「政界は再編成されると確信する。新しい勝利が可能」と述べ、ゼムール氏を称えた。マレシャル氏はルペン党首の姉の娘。当初は後継者とみなされていたが、17年に下院議員を退任後、国民連合と距離を置いていた。
国民連合は、ルペン党首の父が創設した「国民戦線」が前身。ルペン党首は2011年に党首選で勝利し、ユダヤ人差別発言を繰り返す父親を党指導部から排除し、実権を握った。
大統領選の支持率ではマクロン大統領が首位に立ち、ルペン、ゼムール両氏が2位を争っている。