ブリンケン米国務長官は6日のCNNテレビで、ロシア軍のウクライナ侵攻について「戦争犯罪にもつながる民間人への意図的な攻撃に関し信頼できる報告がある」と述べ、国際機関が戦争犯罪の有無を検証できるよう情報を収集していると明らかにした。ロシアは民間人攻撃を否定しているが、米国は調査を通じロシアの主張を突き崩したい考えだ。
フランスのマクロン大統領はロシアのプーチン大統領と6日、電話会談し、国際人道法の尊重と民間人保護を改めて求めた。フランス大統領府によると、マクロン氏はウクライナ南部の重要な港湾都市オデッサを標的とした攻撃が「差し迫っている」として強い懸念を表明した。
一方、ウクライナ治安当局は核物質を扱う東部ハリコフの物理技術研究所の敷地に6日、ロシア軍がロケット弾を撃ち込んだと発表した。詳細は不明。
戦況は欧州メディアがウクライナ軍の話として伝えたところによると、激しい戦闘が首都キエフ北東側のチェルニヒウ州や南部地域で続いた。軍は南東部マリウポリの防衛に集中していると明らかにした。(共同)