ビッグカツ工場が仮想空間に メタバース時代の企業広報 「中の人」問題も

駄菓子の製造販売で知られる「すぐる」(広島県呉市)が、定番商品「ビッグカツ」の工場をモチーフにした仮想空間をインターネット上に作り、4月30日までの期間限定で公開している。無料でダウンロードできるソフトウェアを使えば、誰でもパソコンやヘッドマウントディスプレー(HMD)から視聴できる。広報担当者は新型コロナ禍で工場見学の機会が減ったことを受けての対応だとしているが、先進的な取り組みからは“苦肉の策”などではないメタバース時代の広報戦略が浮かんでくる。

すぐるの定番お菓子「ビッグカツ」
すぐるの定番お菓子「ビッグカツ」

広島カープのパッケージも

ビッグカツは魚のすり身をシート状に成型したものを揚げて、ソース風の味付けをしたロングセラー商品。原型となったお菓子が生まれたのは「正確なところは分かっておらず1975年、または76年」(同社)とされている。懐かしくて甘辛い味付けで、子供のおやつ、大人のおつまみとして半世紀近く愛されてきた。

そのビッグカツを世に送り出す呉市の工場をソーシャルVR(仮想現実)プラットフォーム「VRChat」で再現したのが「バーチャルビッグカツ工場」だ。出荷と工場事務をする1階と、ビッグカツを包装する2階をCG化して、それぞれ「ワールド」と呼ばれる個別の仮想空間内で表現した。黒を基調としたサイバー空間らしいデザインに仕上がっているが、レイアウトや備品の配置は本物と同じだという。

「バーチャルビッグカツ工場」の包装機

見どころは2階の包装機だ。アバター(分身)を操作して機械に近寄ると、積み上げられたビッグカツが機械に送られて、おなじみのパッケージに包まれた商品になる様子を見学できる。地元のプロ野球球団、広島東洋カープとコラボしたパッケージを作る包装機や、ビッグカツが製造されるまでを写真で説明するコーナーなどもあり、同時にログインした友人らと音声でコミュニケーションができるVRChatの特性を生かせば工場見学を疑似体験できるというわけだ。

また、1階の電話をとると通常では入れない部屋に行けるなどのゲーム的要素もあり、隠された仕掛けを発見する楽しみもあるという。

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