ロシアの侵攻を受けているウクライナのゼレンスキー大統領は6日、短文投稿サイトのツイッターで、高速インターネット通信サービスの支援を申し出た米テスラ最高経営責任者(CEO)のイーロン・マスク氏に謝意を示した。マスク氏と宇宙開発について話し合ったことも明らかにした。
このサービスは「スターリンク」と呼ばれ、マスク氏が率いる宇宙開発の米新興企業スペースXが手掛けている。人工衛星システムを使うため、地上の回線設備が戦闘被害を受けた地域でもネットの利用が見込める。一方、セキュリティーの専門家からは、通信状況が追跡されると敵に居所を知られて危険だとの指摘も出ている。
米CNNテレビによると、トラックいっぱいの端末が順次、ウクライナに到着している。マスク氏は、必要な場合のみ電源を入れるなど十分に注意して使うよう呼び掛けている。
ゼレンスキー氏は宇宙開発の議論を巡り「これは戦争が終わってから話す」と明かした。(共同)