日本の里山やふるさとの原風景を情感豊かに描いたグラフィックデザイナーで画家の原田泰治(はらだ・たいじ)さんが2日、悪性リンパ腫のため死去した。81歳。葬儀は近親者で行う。
長野県諏訪市出身。1歳でポリオ(小児まひ)のため両脚が不自由に。高校時代に油彩画を描き始め、武蔵野美術短大を卒業。グラフィックデザイナーとして活動を始めた。山村や水田など日本の原風景を素朴で穏やかなタッチで表現する作風で知られた。
昔ながらの四季折々の風景を求め、47都道府県を旅して描いた。平成10年に諏訪市原田泰治美術館が開館した。