北海道は6日に期限を迎える蔓延(まんえん)防止等重点措置について、政府が再延長を正式決定する見通しであることを受け、道内で実施する新型コロナウイルス感染防止対策を決めた。再延長期間の7日から21日まで全道を対象に3密(密閉・密集・密接)回避など基本的な感染防止行動をはじめ、感染リスクの高い場所への外出や移動などを控えるよう要請。飲食店には引き続き営業時間の短縮などを求める。
対策内容は、4日に開かれた道コロナウイルス感染症対策本部会議の会合で了承した。
鈴木直道知事は全道の医療負荷が高止まりしていることや、道内で「BA・2」系統のオミクロン株の感染事例が確認され、置き換わりが進むことで感染者が再び増加する可能性があると指摘。年度末や年度始めは人の移動や会食機会が増えて感染リスクが高まる時期とし、「新規感染者を減少させ、医療負荷を着実に抑えるため、この2週間は感染防止対策と社会経済活動の回復の両立に向けて徹底して取り組むための重要な期間にしたい」などと語った。
さらに①ワクチンの3回目接種の加速②治療薬の配置促進③無料検査の拡充④第三者認証の取得促進⑤感染防止対策の徹底―を進める考えも強調。医療負荷を抑える上でワクチンの追加接種が極めて重要なことから、北海道接種センターの予約枠拡大やワクチン交互接種の理解促進に向けた集中的な広報なども進めるとした。