ロシアのウクライナ侵攻をめぐり、岸田文雄首相が国外に脱出したウクライナの避難者を受け入れる方針を表明したことを受け、兵庫県姫路市は3日、受け入れに協力する意向を示した。受け入れの方法は「国の方針に従う」とした。
記者会見を開いた清元秀泰市長は、昨年5月にウクライナのセルギー・コルスンスキー駐日大使の訪問を受け、世界遺産を中心とした交流を深めることにしたという両者間の関係や、第二次大戦の空襲による全国の犠牲者の慰霊塔が姫路にあることなどを説明。「平和を愛するまちとして可能な限り協力し、居住や教育、就労の面などで避難者を支援したい」と述べた。
姫路市では昭和54年、ベトナム戦争で生じたインドシナ難民のための定住支援施設が全国で初めて開設され、ベトナムやラオスの計2640人を受け入れた実績を持つ。
今月2日には、市の施設「アクリエひめじ」でウクライナ国旗をイメージした青色と黄色の夜間ライトアップを開始。3日には市議会がロシアのウクライナ侵攻を非難する決議を採択した。