サッカーコラム

C大阪に再び特大の素質、17歳北野颯太が途中出場で爪あと

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C大阪・北野颯太
C大阪・北野颯太

【NO BALL、NO LIFE】開幕して間もないJリーグで、特大の素質をきらめかせる選手がC大阪にいる。FW北野颯太(17)は、2月26日の京都戦(ヨドコウ)に後半12分から途中出場。ロスタイムのラストプレーでは、ハーフウエーライン付近からDF2人を置き去りにする加速力とボールコントロールで、あと少しで決勝点のところまで迫った。

「試合中は余裕がなくて、後ろから(DFが)もっと来ていると思ったのですが、試合後にそのシーンを見たら余裕はあったなと。あの時もっと余裕があれば、GKの動きも見て、シュートの質や高さを変える余裕もあったと思いました」

シュートをセーブされた直後はピッチをたたいて悔しがった選手が、試合後すぐに切り替えて冷静に映像を分析し、取材を通して言語化する。高い向上心とプロ意識を感じさせるが、北野がプロ契約を結んだのは試合のわずか1日前だったのだから驚きだ。現在高校2年生。17歳6カ月のトップチーム昇格はFW柿谷曜一朗(現名古屋)、MF香川真司(現シントトロイデン)に次ぐクラブ史上3番目の若さとなった。

開幕前のキックオフミーティングでは、梶野智チーム統括部長が名指しで「デビューは近い」と公言し、森島寛晃社長も出演したラジオで注目選手として名前をあげた。2月19日の開幕戦に続いて途中出場を果たしただけでなく、ルヴァン杯では先発出場。着実に経験を積んでいる。

最も、まだ確たる結果を出せていないのも事実だ。本人も「技術やスピードは通用する部分もありますが、1点を取る重みがプロは一味違う」とそれは織り込み済み。プレーのスピードや強度の面でも「ユースとは比べものにならないくらい速い」と必死に食らいつく感覚のようだが、持ち味のスピードを生かしてゴールに向かう場面以外でも、目を引くプレーが多かったように感じた。

守備ではファールをいとわず激しく相手につっかけられるし、CKの競り合いではうまく腕を使った駆け引きで、DFに先んじてポジションを取りに行ける。小菊監督は「少ない時間でもサポーターの皆さまを興奮させるプレーができるのは素晴らしい才能」と語っていたが、どんな場面でも目の離せないプレーができることが、大きな魅力のように映った。

「海外移籍を積極的にサポートする」というのはクラブが掲げる方針のひとつで、北野にも順調に実績を残せば、そんな将来が待っているのかもしれない。とはいえ、今はまだプロデビューしたてのC大阪の大切な一選手。大きな可能性がJリーグでもまれ、どんな形になるか。近くで取材できることに感謝しながら見守っていきたい。(邨田直人)

■北野 颯太(きたの・そうた)2004(平成16)年8月13日生まれ、17歳。和歌山・有田市出身。小学4年時にアルテリーヴォ湯浅でサッカーを始める。中学でC大阪の下部組織に加入し、2種登録の選手として20年、J3のC大阪U―23で公式戦デビュー。J1は2試合、ルヴァン杯1試合、J3は8試合に出場。172センチ、60キロ。

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