政府は1日、新型コロナウイルス感染拡大による入国制限を緩和した。1日当たりの入国者数の上限を3500人から5000人に引き上げ、原則禁止だった外国人の新規入国をビジネス関係者や技能実習生、留学生など観光目的以外で認めた。入国後7日間の待機期間もワクチン3回接種などの条件を満たせば免除、または3日間に短縮した。
松野博一官房長官は1日の記者会見で、留学生や技能実習生らを中心に新規入国のニーズがあると指摘。「国内外の感染状況や日本人の帰国需要を勘案し、段階的に国際的な人の往来を増やしていく」と述べた。 入国制限が緩和された1日午前、関西空港到着の国際線旅客便はなく、閑散とした状況が続いた。空港を運営する関西エアポートの広報担当者は「今回の規制緩和だけで大きな回復はないが、繰り返されることで航空会社の路線復活につながる。業界全体の回復に向けた第一歩だ」と話した。