千葉県議会は28日の本会議で、24日に開始されたロシア軍によるウクライナ侵攻を非難する決議案を全会一致で可決した。決議案の採決は通常であれば会期末に行われるが、今回は緊急性を考慮して会期中に行われた。
決議では「わが国は、ウクライナの民主化・自由化を推進し、地域の平和と安定に寄与するために国際社会と協調しつつ、支援を行ってきた」とこれまでの取り組みを振り返った上で、ロシア軍による侵攻は「同国(ウクライナ)の主権および領土の一体性への侵害、武力の行使を禁ずる国際法の深刻な違反」と強調。
さらに「力による一方的な現状変更を認めないという国際秩序の根幹を脅かす」とした上で「断じて許されず、厳しく非難する」とした。
日本政府に対しては、先進7カ国(G7)をはじめとした国際社会と連携し、「あらゆる外交手段を駆使して、軍の即時撤収と速やかな平和の実現に全力を尽くすこと」を強く要請。在留邦人の安全確保に取り組み、国民生活への影響を最小限に抑えることも同時に求めた。
決議案は自民党が主導して取りまとめ、28日に提案された。