今年１月に実施された大学入学共通テストの試験中に「世界史Ｂ」の出題内容の画像が流出した問題に関連し、大学入試センターは２８日、偽計業務妨害容疑で警視庁に書類送検された女子大学生（１９）＝大阪府＝が昨年も同様の不正を行ったと認定、失格にしたと発表した。昨年分の全教科の成績が無効となった。
女子大学生はすでに今年の共通テストでの不正が認定されて失格処分とされ、全教科の成績が無効になっている。
女子大学生は今年の問題流出を受けた捜査の中で、「昨年も不正をした」などと供述。昨年の共通テストでも、スマートフォンで撮影する同様の手口で問題文が外部に流出した疑いが浮上した。大学入試センターが女子大学生に確認を行ったところ、昨年の不正を認めたという。
警視庁は今年の問題流出に関し、女子大学生と仲介役を担ったとされる２０代のシステムエンジニアの男性を偽計業務妨害容疑で書類送検している。