松野博一官房長官は28日の記者会見で、北朝鮮が発射を繰り返す弾道ミサイルなどについて、日本側が引き上げを視野に調査を行ったケースがあると明らかにした。「回収できれば、性能や製造技術に関する情報が得られる可能性がある」と述べた。
松野氏によると、過去に北朝鮮が発射した弾道ミサイルについて、海上自衛隊などが引き上げを視野に周辺海域を調査したケースがあった。調査の詳細は明かさなかった。今後の調査は「落下地点の海域状況を踏まえ、技術的な観点などを総合的に勘案した上で判断する必要がある」とした。
北朝鮮が発射するミサイルの調査をめぐっては、岸田文雄首相が24日の参院予算委員会で「総合的に判断し、回収の可能性を考える」と言及していた。