奈良県橿原市醍醐町の国道165号交差点で25日午後9時過ぎ、軽乗用車同士が衝突する事故があり、一方に乗っていた生後2カ月の光定瑚冬ちゃん=同県大和高田市田井新町=が全身を強く打ち、搬送先の病院で26日未明に死亡が確認された。同乗していた母親(17)と、運転していた男性(29)が、いずれも内臓を損傷する重傷。
奈良県警橿原署は25日、自動車運転処罰法違反(過失傷害)の疑いで、もう一方の車を運転していた橿原市葛本町、無職、倉谷美彦容疑者(64)を現行犯逮捕した。同法違反の過失致死容疑に切り替えて調べる。
署によると、信号機のある交差点で倉谷容疑者の車は右折し、瑚冬ちゃんらの車は対向車線を直進していた。容疑者は「相手が猛スピードで信号無視した」と容疑を否認している。瑚冬ちゃんは助手席で、母親に抱えられて乗っていたとみられる。