ウクライナの首都キエフと姉妹都市提携を結ぶ京都市で26日、市民らがロシアのウクライナ侵攻への抗議集会を行った。会員制交流サイト(SNS)の呼びかけで日本在住のウクライナ人の若者ら約100人が京都市東山区の円山公園に集まり、国旗などを掲げて涙ながらに反戦を訴えた。
5年前に来日したというウクライナ人のセルゲエヴァ・ダリーナさん(27)は「今、(ロシアを)止めなければ母国がなくなってしまう。国際社会の支援が必要だ」と訴え、祖国で暮らす両親について「どうか無事でいてほしい」と願った。
テチアナ・コルチュクさん(28)もキエフに残る両親の身を案じる。「(両親から)『大丈夫、無事だ』と連絡はあったが、どこに安全な場所があるかさえ分からない状況だ」と不安を口にした。
抗議集会は同日、東京・渋谷駅前の広場でもあり、日本在住のウクライナ人ら約2千人が「プーチンは侵略者だ」などと訴えた。