安倍晋三元首相は24日、ロシアによるウクライナ侵攻について「戦後、私たちが作ってきた国際秩序に対する深刻な挑戦であり、断じて許すわけにはいかない」と非難した。自民党本部での会合で語った。
安倍氏は「民主主義国家であるウクライナに(ロシア軍が)侵攻し、例えば(首都)キエフまで行って民主的に選ばれた大統領を逮捕し、新たな政権を作る。これは(民主主義や法の支配といった)普遍的価値を共有する日本としても、先進7カ国(G7)としても、決して許してはならない」と強調した。
さらに、同日夜に予定されているG7首脳によるテレビ会議を念頭に「しっかりこの事態に対する対応や制裁について議論されることを期待する」と述べた。国連安全保障理事会で協議中のロシアに対する非難決議案に関し「日本は非常任理事国であっても、共同提案者にはなれる。しっかり国際社会と足並みをそろえることが求められている」とも語った。