今年2月22日は「スーパー猫の日」 ネコノミクス効果は「2兆円」

産経ニュース
和歌山電鉄貴志川線の貴志駅長「ニタマ」。ガラス越しに眺めることができる=和歌山県紀の川市
和歌山電鉄貴志川線の貴志駅長「ニタマ」。ガラス越しに眺めることができる=和歌山県紀の川市

ニャンという猫の鳴き声にちなみ、2月22日は「猫の日」とされる。今年(2022年)は2が6つも並ぶため「スーパー猫の日」とも呼ばれ、各地でイベントが予定されている。100年に1度の記念すべき日を前に、数々の経済効果の算出で知られる関西大の宮本勝浩名誉教授が今年の「ネコノミクス」を試算。コロナ禍による消費の冷え込みにもかかわらず、2兆円に迫る驚異的な額がはじき出された。

かつてネコ駅長の「たま」が就任し、空前のネコブームを巻き起こした和歌山電鉄(和歌山県)の貴志川線。平成27年に世を去ったたまを祭る貴志駅(同県紀の川市)の「たま神社」は、今も人気の観光スポットだ。家族で訪れた和歌山市の会社員、泉谷敏之さん(49)は「一時は廃線の危機にあったこの路線が、ネコ駅長のおかげで助かったことは良く知っている」と話す。

和歌山電鉄では22日を「スーパーニャンニャンデー」と設定。ネコにたま神社の宮司になってもらうイベントを予定しており、世紀の猫の日の盛り上げに一役買う。運営会社には現在の貴志駅長「ニタマ」ら7匹の「ネコ社員」が在籍。コロナ禍で経営環境は厳しいが、担当者は「『たま』も望んでいる貴志川線の永続に向けて頑張りたい」と意気込む。

コロナ禍で飼育拡大

宮本名誉教授による「ネコノミクス」試算の前提になるのは、一般社団法人ペットフード協会による飼育頭数調査(推計)。令和元年以降は2年連続で減っていたが、3年は増加に転じ、約894万6千匹となった。コロナ禍で巣ごもりを余儀なくされたり、孤独を感じたりした人が、新たにネコを飼い始めた可能性があるという。

宮本名誉教授は、この推計飼育頭数と、キャットフードや医療費など1匹あたりの飼育にかかる平均費用(月8460円)を基に、年間で約9080億円の飼育費用が生じていると算出した。

一方で、飼育費以外の支出にはコロナ禍が影を落としたと仮定。例えば猫の写真集やネコカフェの売り上げといった関連消費は、平成27年には約30億円に達したが、ブームの落ち着きもあり現在は約20億円と試算した。各地の「ネコ島」などを訪れる旅行支出に関しても、27年の約40億円から約13・9億円に落ち込んだと分析している。

こうしてはじき出された今年のネコノミクスは、約1兆9690億円-。宮本名誉教授がこれまで推計したプロ野球チームの優勝時の経済効果は大半が500億円以下だったことから、「1兆円超となる計算は非常に少ない」と強調。「各家庭の小さな積み重ねが、日本経済全体を大きく動かす原動力となる」とコメントした。

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