仕事に役立つ調査データ:
消費者の傾向、若者の価値観、働き方の変化――このコーナーでは、ビジネスパーソンの働き方や企業の戦略立案に役立つようなさまざまな調査データを紹介していく。
2022年は値上げの年といわれるほど、光熱費や食料品の値上げが相次いでいる。液化天然ガス(LNG)の価格高騰で、電気料金やガス料金の値上げが続いているほか、小麦粉や食用油の値上げにより、食パンやマヨネーズといった食品の価格も上がっている。
消費者が「値上げの影響があった」と感じている商品は一体何なのか――NEXERが運営する「日本トレンドリサーチ」が「値上げについてのアンケート」を実施した。
まず、値上げで自身の生活に影響が出たものを尋ねた。その結果、60.0%が「電気」と回答し最多だった。また「ガソリン」(50.6%)の回答も半数を超えた。
最も値上げしてほしくないものも「電気」(44.6%)が最多で、続いて「ガソリン」(20.2%)となった。また、「たばこ」(7.0%)、「通信料」(5.1%)は生活に影響が出たと回答した人は少なかったが、値上げしてほしくないと回答した人の割合は「電気」「ガソリン」に次いで多い結果となった。
値上げしてほしくないものとして「電気」と回答した人からは、「生活していく上で必須なものだし、使用量を減らすのも難しいものだから」(20代・女性)、「リモートワークで冷暖房費がかかるから」(50代・男性)といった声があった。
値上げしてもよいものは「たばこ」が最多
値上げしてもよいと思うもので最も回答数が多かったものは「たばこ」(49.6%)だった。次いで「ビール」(21.9%)となり、嗜好品が上がりやすい傾向となった。3位は「おむつ」(8.5%)だった。
値上げに対する考えを聞くと、値上げに反対の人は39.1%、賛成の人は3.5%だった。また、半数以上が「商品やサービスによる」(57.4%)と回答した。
その理由として「嗜好品は値上げしてもいいと思うから」(40代・男性)、「生産者の負担と見合った値上げなら致し方ない」(40代・女性)、「値上げしないと、利益が出ないで倒産してしまう所があるから」(20代・男性)といったコメントが集まった。
調査は2月13~15日に、全国の男女1000人(30代以下・40代・50代・60代以上の各年代、男女各125人)を対象に実施した。