「語り人」の世代交代を進めたい 富岡町3・11を語る会代表

産経ニュース
インタビューに答える「富岡町3・11を語る会」の青木淑子代表=福島県富岡町(芹沢伸生撮影)
インタビューに答える「富岡町3・11を語る会」の青木淑子代表=福島県富岡町(芹沢伸生撮影)

福島県富岡町 青木淑子さん(74)

東京電力福島第1原発の20キロ圏にあり、東日本大震災に伴う事故後、全町民が避難を余儀なくされた福島県富岡町。「原発難民」となった町民が事故当時の経験や現状、暮らし、復興への思いなどを伝える「富岡町3・11を語る会」で代表を務める。

平成16年から4年間、福島県立富岡高校で校長を務め、23年の震災時は退職し郡山市に住んでいた。そこに「原発事故後の3月16日、富岡町の人が(郡山市の多目的施設)ビッグパレットふくしまに避難してきた。不思議な縁を感じた」と振り返る。

以来、避難者の支援に明け暮れた。翌年4月、郡山市内の仮設住宅に富岡町社会福祉協議会が設置した、避難者の生活支援拠点「おだがいさまセンター」のアドバイザーになった。

震災から2年が過ぎた頃、被災体験を聞きたいとの話が、国内外から複数寄せられた。「25年4月から活動を始めたらすごい反響で。年間1万人以上が来たため独立することになった」。最初は任意団体として語る会を立ち上げ、28年にはNPO法人になった。

体験談を語るのは公募で選ばれた町民。「語る人を町民にしたのは経験者が話すべきだと思ったのと、語ることで被災者も救われると思ったから」という。

「誰に責任を取ってもらうのかが分からない災害。人生が大きく変わって家族と離れ離れ、仕事もなくなる…。ひどい状況だった人たちが辛い体験を語ることで、共感し励ましてもらえると生きる力になる」と力を込める。

語る会の話し手は「語り人」と書いて「かたりべ」。「語り部は昔話を伝える人。私たちは未来も話すから異なる」というのが理由だ。語る会のメンバーは総勢26人で現在、活動しているのは15人ほど。高齢者が多く最年長は87歳。全員、富岡町に住んでいて被災した人たちだ。

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