昭和、平成、令和を通じ、京都、岡山、大阪を舞台に、ラジオ英語講座とともに歩んだ親子3世代を追い、恋に仕事に不器用ながらも自分らしく生きる姿をリレー形式で描くNHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」(NHK総合など)。その第75話が16日、放送される。
1925年に岡山市内で生まれた初代ヒロイン、雉真安子(上白石萌音)の一人娘で、2代目ヒロインの大月るい(深津絵里)は、ジャズトランペッターの錠一郎と結婚し、京都で回転焼き屋「大月」を営んで生計を立てている。上白石、深津からバトンを受け、川栄李奈が、錠一郎とるいの娘で3代目ヒロインのひなた役を演じる。
ドラマは現在、第16週「1983」(73~77話)が放送中。時は1983年、ひなた(川栄)は子供のころと変わらず、テレビやマンガに夢中な高校3年生になり、同級生たちが将来の夢を描くなか、彼女だけが今後の夢や目標を見つけられずにいた。将来どんな道に進むべきかに悩んでいたひなたは、ある日、通い慣れた「条映太秦映画村」で、「条映城のお姫様を探せ!」というキャッチコピーのミスコン大会が開催されることを知った。優勝者は賞金50万円と映画出演デビューの権利が与えられる。ひなたは、ミスコンを受けようとるいと錠一郎に相談。初めてこの話を聞いたるいは反対するが、娘のやる気を知り、参加するなら本気で優勝を目指せと叱咤した。
書類審査も無事通過し、ミスコン大会のステージに立ったひなた。第74話(15日放送)では、演技審査が行われた。ひなたたち「お姫様候補」が茶屋の娘を演じ、悪漢たちにからまれたところを侍が助けるという一幕だ。
そしてひなたの相手役として目の前に現れたのが、以前、大月に回転焼きを買いに来た無愛想な男(本郷奏多)だった。