FIREの理想形を追い求めて…好きなこと、得意なことをして生きていく

SankeiBiz

こんにちは、桶井道(おけいどん)です。連載6回目、今回は「私が考える理想のFIRE」について書きます。FIREという言葉が少しずつ社会に浸透しつつあります。新聞、雑誌、テレビ、ウェブメディアなどで多く特集され、多くの単行本が出版され、個人もブログやTwitterなので情報発信している影響でしょう。私もFIREして、単行本を出版し、メディア取材、ブログ、当コラム等にて情報発信する一人です。

大切なのは「FI」、つまり経済的自立であって、「RE」は人ぞれぞれの形がある。選択肢を持って生きるということだ(Getty Images)※画像はイメージです
大切なのは「FI」、つまり経済的自立であって、「RE」は人ぞれぞれの形がある。選択肢を持って生きるということだ(Getty Images)※画像はイメージです

昔ながらの“引退”とは全く違った生活

FIREとは、「Financial Independence, Retire Early」の頭文字を略したものです。日本語に訳すと「経済的自立と早期退職」となります。ひと昔前の、高所得者が早めに隠居して悠々自適に暮らすというものではありません。普通のサラリーマンが、若い頃から高い意識を持ち、支出を抑えて節約生活し、投資で資産形成して、会社を早期退職、そして、退職後は配当金など不労所得で生きていくというものです。

定義では、そういうことになっていますが、私はFIREした人が100人いれば100通りのFIREがあると思っています。ひとくくりに語れるものでも、定義するものでもないでしょう。

大切なのは「FI」、つまり経済的自立であって、「RE」は人ぞれぞれの形があると思います。選択肢を持って生きるということですね。

2020年秋にFIREして1年以上が経過した、私のFIREの答えは、「経済的自立(FI)によって会社を早期退職(RE)し、組織に属さずに好きなことを仕事にすることで、自分にプラス、社会にも貢献する。そして、納税の義務も果たす」というものです。私にとり早期退職とは、会社を辞めて仕事をしないのではなくて、会社という組織から退職して好きなことを仕事にしていくというものです。

時として、「会社を辞めても仕事をしていたら、FIREではないと思います」とのお声が寄せられます。厳密に言えば、「定義上」はそうなのかもしれません。しかしながら、大切なのはFIREの定義ではなく、人生を幸せに生きるということです。大切なのは看板ではなく中身です。

FIREした今、私の仕事は、投資家兼執筆家です。このコラムも仕事のひとつです。ブログからも収入があります。昨春には単行本を出版しました。ほかに、「子ども食堂」のボランティアもしています。家庭では、家事も一部担い、難病を患う父の介助もしています。投資家としては17ヵ国と地域に投資しています。

そのうち、ベトナムの発電関連への投資は国際貢献と考えています。このように、隠居して縁側で読書するというような、昔ながらの引退とは全く違った生活をしています。どちらかと言えば、毎日することがたくさんあって充実しています。

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