堺市を映画やCMのロケ地として誘致している堺フィルムオフィスの設立10周年を記念し、市内で撮影された作品を上映する初の「さかいシネマウィーク」が開幕した。オープニングを飾る特別上映会が14日、市民ホール「フェニーチェ堺」で開かれ、俳優の山田孝之さん、佐藤浩市さんらが報道陣の取材に応じ、出演作をアピールした。
2人が出演する短編オムニバス映画「MIRRORLIAR FILMS Season2」は、クリエイターの発掘、育成を目的にしたプロジェクトの第2弾で、それぞれ違う監督が撮影した9つの短編で構成されている。
その中の1編は市内で撮影され、主演を務めた山田さんは堺魚市場(堺区)を印象に残った撮影場所に挙げ、「雰囲気が昔ながらで映画に向いている」と絶賛。別の短編を制作した三島有紀子監督は「商店街にレトロな店が残っていて昭和の風情が撮れそう」と堺で見つけた魅力を語った。
佐藤さんは「短編は情報量が最低限だからこそ、いろんな角度から見てほしい。その自由度が短編の良さだ」と強調した。
同作品は18日から全国でも順次公開される。