昨夏の甲子園大会を制した智弁和歌山の主将・宮坂厚希外野手が13日、スポーツ推薦入試で合格した国学院大(東都)のグラウンド(横浜市青葉区)で初練習した。
アップの後に、中堅の守備に入ってノックを受けた宮坂の送球を考えた捕球までの位置取り、捕球態勢からスムーズな返球に先輩野手が頷く場面もあった。その後は雨のため本格的な打撃練習は持ち越しとなった。
「声の掛け方や雰囲気が高校とは違うので、早く慣れていきたい。足の速さを守備でも生かして、1年生から試合に出してもらえるようにがんばりたい」
178センチ、78キロの右投げ左打ちで50メートル走5秒9の俊足外野手は感想をこう話した。入寮の際に木製バットを8本持ち込んできており、打撃にも力が入る。
「アベレージを残せるようにしたいし、外野の間を抜いて、二塁打、三塁打にもできるようにしたい」
鳥山泰孝監督は「最初の守備練習でしっかり見せてくれた。昨年のレギュラーが抜けたポジションの候補になってくれれば…」と目を細める。昨夏甲子園で深紅の優勝旗を掲げて行進した宮坂が、東都リーグ戦3季連続優勝をめざす国学院大の新戦力に加わった。