DeNAは12日、沖縄・宜野湾キャンプで今季初実戦となる1軍対2軍の紅白戦を行った。1軍の「2番・遊撃」で先発した森敬斗内野手(20)が、0-1の四回無死二塁で右中間を破る適時二塁打を放ち、定位置奪取をアピールした。自身初の開幕スタメンを目指す勝負の年。昨季米大リーグ、アストロズに所属したカルロス・コレア(27)に憧れる高卒3年目の正遊撃手候補が好スタートを切った。
大きな目を見開き、高めの直球を引っぱたいた。森が四回無死二塁の好機に右中間を破る二塁打。快足を飛ばして二塁を陥れると、今季初実戦で異彩を放った20歳は納得の表情を浮かべた。
「まずは走者を進めよう、右方向にという意識だった。やろうと思ってきたことを結果として表せた。自分の一つのプレーでいい影響を与えられるか、意識してやっていきたい」
〝ハマのフェラーリ〟の異名を持つ俊足と強肩が武器の2020年ドラフト1位。高卒2年目の昨季、44試合に出場して成長を示し、今キャンプでは自身初の1軍スタートをつかんだ。遊撃のポジションにこだわり、実績のある大和、柴田らと定位置を争う中、3打席目では冷静に四球を選ぶなど2打数1安打1打点。三浦監督の前で、いきなり大きなインパクトを残した。