北京冬季五輪第7日の10日、フィギュアスケートの男子フリーが行われ、五輪3連覇に挑んだ羽生結弦(27)=ANA=は188.06点をマーク。ショートプログラム(SP)との合計は283.21点となり、4位に終わった。ツイッターでは「羽生くん」のワードが世界トレンド1位になるなど、華麗な演技に大きな注目が集まった。
8日に行われたSPでは最初のジャンプでミスがあり、8位に終わった羽生。94年ぶりの五輪3連覇に向け、巻き返しを狙ったこの日のフリーでは前人未到のクワッドアクセル(4回転半ジャンプ、4A)を試みたが、転倒。それでも、その後はトリプルアクセル、4回転トーループなどを成功させ、華麗な滑りを披露した。4Aは回転不足と判定されたが、世界スケート連盟(ISU)の公認大会として初めて4回転半として認定された。
試合後のテレビインタビューでは「全部出し切ったというのが正直な気持ちです。明らかに前の大会よりもいいアクセルを飛んでいましたし、もうちょっとだったなと思う気持ちもあるけど、でもあれが僕のすべてかなって」などとコメント。「報われない努力だったかもしれないけど、ショートからうまくいかないことばっかりだったけど、頑張りました」などと今大会を振り返った。
大逆転を狙った羽生は華麗な演技でファンを魅了し、ツイッターでは「羽生くん」が世界トレンドで1位にランクイン。「Yuzuru」「羽生結弦」もトップ10入りするなど、世間の関心を一気に集めた。SNSには「羽生くん、たくさんの勇気と感動をありがとう」「羽生くんに関する記事読んでたら涙がやばくてトイレから出れない…号泣(休憩中)」「報われない努力だったかもしれないなんて、そんなことない。立派だよ。お疲れ様」などと、感動したファンからねぎらいの言葉が続々と寄せられた。
高難易度の技に果敢に挑戦したことに「羽生くんの4位は妥協して臨んだ構成の4位じゃなくて、史上初の強さに挑戦しまくった4位なのカッコ良すぎやろ」「4A認定おめでとうございます。歴史に残る演技でした!!!!」「4Aが認定された上での減点。つまり、飛べたけど失敗したってこと。すごいことよ」「認定すげぇ。まじかっこいいわ。感動した」などのコメントが殺到。世界トレンドをジャックしたことに「『Yuzuru』が世界のトレンドに入っているのが流石」との声や、海外ファンから英語、スペイン語、中国語などで「何度でもいう。本当にファンの誇りだよ」「ベストを尽くした」「己の限界と闘う彼こそ真のチャンピオンだ」「史上最高、レジェンド、氷上の王様」などの熱い書き込みが寄せられた。