福岡県嘉麻市の会社員、坂本憲介さん(69)方が全焼し、5人が死亡した火災で、実況見分の結果、1階の居間に置かれていた石油ストーブ付近の焼損が最も激しかったことが8日、福岡県警への取材で分かった。普段からストーブ付近で洗濯物を乾かしていたといい県警はストーブの火が衣類に燃え移った疑いがあるとみて調べている。
県警は焼け跡から見つかった性別不明の4遺体は連絡のとれていない坂本さんの妻(66)と四女(28)、帰省中の長男(24)とその長男(3)とみて身元確認を急いでいる。坂本さんは搬送先で死亡し同居の長女(45)は逃げて無事だった。
県警によると、ストーブ付近が燃え、坂本さんが水で消火しようとしている姿を長女が目撃していた。出火時、四女と長男父子の計3人は2階におり、妻は火災を知らせるため、2階に上がったとみられる。