イチゴ栽培、5GとAI活用 埼玉で実証実験

実証実験で用いられる自走式ロボット。搭載した4Kカメラでイチゴの状況を撮影する=埼玉県深谷市(ギンザファーム提供)
実証実験で用いられる自走式ロボット。搭載した4Kカメラでイチゴの状況を撮影する=埼玉県深谷市(ギンザファーム提供)

高速大容量の第5世代(5G)移動通信システムを特定の区域や敷地内で導入する「ローカル5G」などを活用し、イチゴ栽培を効率化する実証実験をNTT東日本埼玉支店が埼玉県深谷市の農園で行う。高精細の4Kカメラで撮影した映像をローカル5Gで送信、人工知能(AI)が解析し、イチゴの大敵「うどんこ病」の検知や食べ頃のイチゴの個数把握を図る。

実証実験が行われるのは、イチゴ狩り農園の「いちご畑花園」。

ビニールハウス内には4Kカメラを搭載した自走式ロボット2台を配置する。撮影した映像の解析結果をもとに、農園側は病気の拡大を防ぐ措置などを講じるとともに、食べ頃のイチゴの個数に応じてイチゴ狩りの客をどの程度受け入れるかを判断する。

また、ビニールハウスの天井にも6台の4Kカメラを設置し、新型コロナウイルス感染拡大防止策として園内のエリアごとの混雑状況を調べる。解析結果はモニター画面で表示し、イチゴ狩りの客に対して「密」の回避を促す。

実証実験は月内に開始し、3月25日まで実施する予定だ。他の作物の栽培への応用や、将来的な実用化も模索している。

ローカル5Gは容量の大きい4K映像の送信に適しているといい、同支店の担当者は「生産者の負担軽減と収益拡大につなげたい」と話している。(深津響)

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