実験的なアートイベント「Study:大阪関西国際芸術祭」が大阪市内で開かれている。2025年大阪・関西万博を視野に、世界的な芸術祭典実現の可能性を探る試みで、同市北区に2日開館した大阪中之島美術館の話題性にあわせ、大阪のアートシーンを盛り上げたい狙いもある。
芸術関連の情報発信などを手がける「アートローグ」(同区)が、同万博開催を「アート都市・大阪」推進の絶好の機会としてアピールしようと、初めて同芸術祭に取り組んだ。
同市内5カ所に約20組の作品を展示。グランフロント大阪会場(6日まで、無料)では、「淀川テクニック」の名で活動する柴田英昭さんが家庭ゴミなどを活用した作品「真庭のシシ」や京都を拠点にした作家、奥中章人さんが虹色に光る巨大な風船で「人や物の関係性の変化」を表現した作品「インターワールド」などを鑑賞できる。船場エクセルビル会場(13日まで、入場料必要)にはメディアアーティスト、落合陽一さんの作品がある。
同社の鈴木大輔代表は「アートを大阪の成長戦略として生かし、発展させたい」と話す。
他の会場の日程など、詳しくは同芸術祭公式サイト(https://www.osaka-kansai.art/)。