香港政府の徐英偉民政事務局長(閣僚に相当)は1月31日、新型コロナウイルス流行が再拡大する中、200人以上が集まった中国の全国人民代表大会(全人代)香港代表の誕生日パーティーに出席した責任を取って辞職した。林鄭月娥行政長官は徐氏の行動を批判し、辞職の申し出を受け入れたと発表した。
全人代代表、洪為民氏の誕生日会は1月3日夜に開催。出席者に新型コロナのオミクロン株の感染者がいたことが判明し、出席した香港政府高官や親中派の立法会(議会)議員ら100人以上が濃厚接触者として隔離される事態となり、批判の声が出ていた。
徐氏は、政府が義務付けている行動履歴の記録アプリを使用せず、会場でマスクを着けていなかった。
香港では今年に入り、オミクロン株による感染拡大が始まり、1月5日に夜間の外食禁止などコロナ対策強化を政府が発表したばかりだった。(共同)