東京都杉並区の田中良区長は31日、区内の学校施設を教育活動で使われていない時間帯で、インターネットの予約システムを使って一般向けに貸し出すモデル事業を始めると発表した。期間は3月から来年3月まで。施設の利用拡大を通じて、地域のスポーツ振興を図る狙いがある。
実施するのは区立高円寺学園で、校庭や体育館、会議室を貸し出す。区ではこれまでも学校施設を開放する取り組みを行ってきたが、予約するためには毎月1回開かれる他団体との調整会議に出る必要があるなど、利用時のハードルが高かった。
今回の事業では、区民や民間団体が利用できる時間枠を広げた上で、インターネットで手軽に予約できるシステムを導入し、敷居を低くした。時間枠の管理は民間事業者が請け負い、スポーツに親しんでもらえるような体験イベントの開催も検討する。
また、部活動の指導に当たる教員の負担を軽減するため、競技経験者などの専門人材を活用する試験的な取り組みも同校で行う。児童生徒への技術指導や練習計画の立案に携わってもらい、教員が教育活動に専念できる時間を増やすとともに、指導の専門性向上につなげたい考えだ。
田中氏は「モデル事業の実施によって、どういった問題があるのか、これまで利用してきた人とどう調整していくのかなど、現実的な課題をクリアしていき、一つの形を導き出したい」と述べた。