東京都の新型コロナウイルスの新規感染者は30日まで6日連続で1万人を超え、病床使用率は緊急事態宣言の要請を検討するとした50%に迫った。全国で拡大するオミクロン株の感染力について、皮膚やプラスチックに付着した際の生存時間が、中国・武漢で発生した当初のウイルスやデルタ株より長いとの研究結果が公表された。ワクチンの追加接種が遅れ、自衛するしかない人は、いま一度、対処法を見直しておきたい。
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都の病床使用率は30日時点で48・5%。小池百合子知事は宣言要請について「繁華街の夜の滞留人口は抑制されている。病床は重症、中等症など中身もあり、総合的に検討する」と述べた。大阪府も9135人の新規感染者が確認され、国内の新規感染者は5日連続で7万人を超えている。
こうしたなか、オミクロン株の生存時間に関する研究を、京都府立医科大の廣瀬亮介助教(消化器内科学・感染病態学)のチームが公表した。
皮膚表面での生存時間は、武漢で広がった初期株が9時間だったのに対し、変異株のデルタ株が17時間、オミクロン株は21時間だった。