厚生労働省は31日、新型コロナウイルス感染者が出たために全面休園している認可保育所や認定こども園は、27日時点で少なくとも37都道府県の644カ所あったと公表した。1週間前の2倍近くとなり、最多を更新した。オミクロン株による感染拡大が影響しているとみられる。
厚労省はコロナ禍でも保育所の「原則開所」を求めている。園児や職員が感染した場合は自治体が臨時休園するかどうか判断する。休園になると、子どもを預けられなくなった保護者の就業に影響が出る可能性がある。
厚労省が令和2年3月に集計を始めてからの累計で、利用乳幼児の感染は1万5424人、保育士ら職員は9540人。感染者が出たのは9019カ所となった。集計の対象は約3万カ所で、認可外保育施設は含まれていない。